社会保険労務士・試験について知ろう

まずは社労士試験の特徴をつかむことから

すでに知っている人も多いとは思いますが、念のため試験についておさらいしておきましょう。

●受験資格について

まず、社会保険労務士試験を受験するには、満たさなければならない条件が定められています。大学や短大卒の人は問題ありませんが、そうでない人の場合は、定められた条件下で一定期間以上、行政や労務の事務職に従事しているか、行政書士などの国家試験に合格していることが必要となってきます。
自分がそれらの資格を満たしているか、十分に注意しましょう。

●試験問題について

試験問題は午前と午後に分けて2種類出題され、午前は選択式試験(80分)午後は択一式試験(210分)が行われます。

午前の選択式試験は、ひとつの問題文の中に5つの(  )があり、指定されている20の選択肢の中からあてはまる語句を選んで解答する、いわゆる穴埋め問題です。
選択式試験は8科目が出題され、1科目1問の出題で1問につき5つの(  )がありますから、全部で40個の(  )を埋めればよいわけです。
制限時間は80分で、5つの(  )を埋めるのに10分の時間配分となっていますので、比較的落ち着いて考えられる試験となっています。

午後の択一式試験は、問題ごとに5つの文章があって、その中から正しいものを選ぶという試験。
7科目からそれぞれ10問ずつ合計70問出題され、制限時間は210分ですので、1問につき3分で答えることになります。この試験の場合、問題のひとつひとつが長文で読み解くだけで時間がかかってしまい、3分の時間があってもかなり厳しい状況になります。
しかも、3時間30分という長丁場の試験ですから、集中力を維持するだけでも相当ハードな試験といえるでしょう。

●合格基準について

社会保険労務士試験の特徴のひとつとして挙げられるのが、各科目に足切り点が設けられているということ。
全体の得点だけではなく、それぞれの試験について、科目ごとに3点以上、4点以上といった基準点が設けられているので、ひとつでも得点できない科目があると不合格となってしまう、厳しい側面があるのです。

以上の内容を踏まえて、社会保険労務士試験の概要をしっかりと確認しましょう。詳しい内容は、試験のオフィシャルホームページにも掲載されていますので、必ず確認してください。

社会保険労務士・試験概要

●受験資格

①大学の一般教養程度の学歴 ②実務経験 ③そのほかの国家資格合格等、下に記したような3つの条件の内、いずれか1つに該当すること。

大学の一般教養科目終了者、短大・高専の卒業者
②公務員で労働社会保険諸法令の事務に従事した期間が通算して3年以上、または行政事務に3年以上従事した者、民間企業や労働組合等で労務担当や労働社会保険諸法令の事務に通算3年以上従事した者
行政書士、司法試験2次試験、税理士試験、弁理士試験、公認会計士試験等の試験に合格し一定の資格を持っている者

●試験科目

法令7科目+一般常識で、全8科目

※それぞれの科目について、5肢択一問題と複数の単語の中から正解を選択して穴埋めする選択問題が出題される

●合格基準

合格基準は毎年異なり、以下に記したふたつの条件を満たした者が合格となる

平成21年度の合格基準の例

  1. 選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし、労働基準法及び労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、厚生年金保険法は2点以上)である者
  2. 択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上である者